佐野日大が、乱打戦を制して2大会連続6回目の優勝を飾った。

13安打のうち9安打が長打と打撃力の高さを見せた。終盤に追い上げられたが、継投で逃げ切った。元阪神の麦倉洋一監督(49)は「初回の大量得点が大きかった。先に乗れた。この大会はずっと先に点を取って、大差にして逃げ切るパターンになった。もったいない守備や失点が多い。そこを関東大会でしっかりしたい」と話した。

初回、いきなり6点を奪って流れを引き寄せた。無死満塁で4番の岡佐昌樹内野手(3年)が走者一掃の先制適時二塁打を放った。「相手が苦しくてストライクを取りにくると思った。甘い球がきたらいこうと思っていた」と振り返った。前日の準決勝白鴎大足利戦では守備でミスがあり「自分がやってしまったので、決勝で取り返してやろうと気合が入っていました」と明かした。

さらに無死一、二塁で今大会初スタメンに抜てきされた青木琢実内野手(3年)が、初球の内角低め変化球を左翼スタンドまで運ぶ3ラン。公式戦初本塁打で「(初スタメンで)緊張はしなかった。自信にはなるけど、守備の課題が出たので、しっかり克服したい」と話した。

両チーム合わせて9本の二塁打を放ち、1試合最多二塁打記録の大会タイ記録。

さらに岡佐は3打席連続で二塁打をマークし、個人の1試合での連続記録で大会記録に並んだ。