昨秋の王者・神戸国際大付が、悔しい準優勝で春を終えた。

先発の楠本晴紀投手(2年)が6回1失点と試合をつくったが、その1失点が勝敗を分け「初球の入りが甘く、自らカウントを不利にしてしまった」と反省した。神港学園・藤原任冶(とうや)内野手(3年)に決勝打を許した場面も「カウントを取りにいったスライダーが甘く、打たれてしまった」と振り返った。「優勝して近畿大会に出て、夏に向けて勢いをつけたかった」と話し「初球からカウントを取れるように。変化球の精度を高めたい」と課題を挙げた。

青木尚龍監督(56)は「初球でストライクを取れるかどうかが、相手との差。負けていい負けはないが、いい負けになった。チームとして前向きにとらえ、投打に(選手層を)分厚くしたい」と夏の兵庫を見据えた。17年以来の春夏連続の甲子園出場に向けて新たにスタートを切る。