1回戦快勝発進だ! 花巻東が13安打13得点の猛攻で、盛岡市立に5回コールド勝ちを決めた。右ひざ打撲で地区予選はメンバーを外れた相野七音(なおと)主将(3年)が「5番中堅」で実戦復帰。2打数1安打1打点と早速結果を残した。盛岡工は大東に5-3で競り勝ち、初戦を突破した。9回1死から緊急登板した2年生右腕・川崎翔大が、気迫のある投球でリードを守り切った。

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盛岡工2年生右腕、川崎がチームを救った。9回1死の場面。ここまで7回途中3失点の好投を見せていた、背番号1の五日市健永(3年)が足をつり交代。川崎は「軽く肩を作っていたくらい。(五日市とは)普段仲良くさせてもらっているので、抑えてあげないと」とマウンドに向かった。気持ちを前面に出す投球スタイルを披露。打者2人を遊ゴロ、一ゴロで完全に抑えるわずか6球の“救出劇”だった。「まずは勝てて良かった。強気な投球を意識しているので、投げた時に声が自然と出てしまう」と投手を始めた1年秋から貫いている。試合後には、五日市から「ありがとう」の言葉をもらい「うれしかったですね」。川崎は笑顔で帰りのバスに乗り込んだ。