センバツ出場校同士の対決となった決勝は、智弁学園に軍配が上がった。

智弁学園は、藤本竣介投手(2年)を決勝のマウンドに抜てき。「決勝のマウンドを任されたのはうれしかった。(エースの小畠投手や西村投手に)負けないように」と試合前は意気込んだ。3者凡退の5回を除いて、毎回ランナーを背負う苦しい投球も要所を抑え1失点と力投した。8回には、与四死球で2死一、二塁とピンチを招いたが「2アウトだったし四球でもいいから厳しく。開き直った」。迎えた打者を変化球で二ゴロに打ち取り、8回を1失点でチームを優勝へ導いた。「(天理相手に5安打1失点は)自信になるが、8回にばてた。投げきれるように」と夏に向け、スタミナ面を課題に挙げた。

小坂将商監督(43)は「初回の(無死二、三塁の)ピンチをゼロで抑えられたのが大きい。藤本が計算できるようになったのは夏に向け、良い方につながる」と高評価だ。

智弁学園の春優勝は2年ぶり16回目。22日から始まる近畿大会に駒を進めた。