石巻に強豪が集った。今春センバツ8強の仙台育英は新戦力を擁し、泉松陵に10-0で貫禄の5回コールド勝ち。3回戦へ進出した。

石巻で仙台育英の新戦力が開花した。1年生左腕の仁田陽翔が先発し、2回1安打4奪三振無失点の好投。継投した1年生左腕の田中優飛も2回を1安打2奪三振無失点。課題である軸となる左腕投手の台頭に新たな可能性を示した。

打撃では、斉藤陽と橋本航河の1年生外野手コンビが活躍した。部内リーグ戦では内野手で、今大会から外野手に挑戦した斉藤は、リーグ戦の3安打猛打賞に続き、この試合も4打数2安打と結果を残した。3回には、2死一、三塁で迎えた3打席目で惜しくもファウルとなったが、右翼席に届く打球を放った。斉藤は「緊張していたんですが、初回から自分のバッティングができて緊張が吹っ切れました」と振り返り、笑顔を見せた。橋本も2打数1安打1打点とチームに貢献した。

須江航監督(38)は、斉藤を「チーム一の高打率を残せる可能性がある。それぐらい抜群のミートセンスを持っている」と評価し、1年生に期待を寄せた。仙台育英は春の県大会連覇、そして、その先にある夏の大会に向け、可能性を模索し続ける。