専大松戸が浦和学院に打ち勝ち、準決勝進出を果たした。

1-2で迎えた3回裏、専大松戸は2死二、三塁から山口颯大内野手(3年)の中前2点適時打で逆転。さらに、横山瑛太内野手(2年)の右越え適時三塁打で4-2とした。

5回裏には1死一、二塁から加藤大悟捕手(2年)が甘くはいったスライダーを捉え、高校通算5本目となる左越え3ラン。浦和学院を突き放した。

持丸修一監督(72)は「春からそれぞれ考えて打撃をするようになったね」と笑顔で評価した。

センバツ出場後、打撃を強化するため、場面を想定し考える打撃練習を徹底的にたたきこんだ。本塁打を放った加藤は「これまでは、追い込まれると簡単に三振だった。今日の本塁打は、追い込まれてからは低めの球を見切り、甘く入ったボールを逆方向に意識して打てた」と振り返った。春の県大会後には、フォームも修正。バットを少し寝かせ、ボールの軌道に合わせ振る。わずか2週間で結果を残した。加藤は「関東大会で、理想の打撃が少しずつできるようになってきた」と手応えをつかんだ。

今春のセンバツでは、初戦で中京大中京(愛知)と対戦。プロ注目の畔柳亨丞投手(3年)の前に6安打もチャンスにあと1本が出ず敗戦した。今大会は、打撃が好調。センバツからの成長を感じさせる。持丸監督は「投手がバタバタしているときに打ち勝つ。こういう勝ち方もできるんだなぁ」とニッコリ。甲子園での経験を糧に成長を続ける選手たち。春とは違う専大松戸に生まれ変わろうとしている。