第103回全国高校野球選手権埼玉大会(7月9日開幕)の組み合わせ抽選会が16日、さいたま市内で行われた。

【展望】

春季県大会優勝の浦和学院、準優勝の花咲徳栄の強豪私学2校は選手層も厚く、投打に安定している。

浦和学院のエース左腕宮城誇南(こなん)投手(2年)は、高い制球力に加えて緩急をつけた投球で安定感は抜群。外野手と二刀流の、速球派三奈木亜星投手(3年)も控えている。甲子園3度出場の聖望学園との初戦は、注目カードだ。

花咲徳栄は、今春県大会5試合で57得点を奪った強力打線が武器。どこからでも打て、切れ目がないのが特長だ。松田和真投手(3年)、堀越啓太投手(3年)、高安悠斗投手(3年)ら140キロ以上を投げる投手がそろっており、投打ともに盤石と言える。

今秋ドラフト候補のスラッガー吉野創士外野手(3年)を擁する昨秋県大会優勝の昌平も、虎視眈々(たんたん)と上位を狙う。吉野を中心に、打力の高い中軸が勝利の鍵を握る。

公立では今春4強の上尾、昨秋4強の大宮東に注目だ。

上尾は、守備からリズムをつくって攻撃につなげるスタイル。伝統の「諦めない野球」「誇りを持った戦い」で、公立の星として期待がかかる。