大規模土石流に見舞われた静岡県熱海市伊豆山の地元校・熱海が11日、静岡大会初戦に備え、浜松市内で練習試合に臨んだ。

2試合で7打数2安打の望月拳太内野手(3年)は、クラスメートの1人が自宅を流された。友人は避難所生活を送り、まだ会えない。熱海中時代に野球部で一緒にプレーした間柄で「悲しい出来事」と言葉少なに話した。

熱海は4選手と部員不足で、昨夏に続き、浜松湖北高佐久間分校の5選手と連合チームを結成。この日の試合は遠江総合に0-9、浜松北に3-15で、いずれも7回コールド負け。主将の田辺優太捕手(3年)は「外野守備などに課題が見え、修正したい」と話した。八木優大内野手(3年)は大会で「(被災者に)勇気を与えるプレーをしたい」と語り、日吉智也外野手(1年)も「勝って元気を届けたい」と力を込めた。17日に池新田との初戦を迎える。【倉橋徹也】