走りまくって旭川大高が3大会連続の甲子園に好発進だ。11安打10盗塁で網走桂陽に10-1の7回コールド勝ち。最多4盗塁の2番桑田を筆頭に足でかき回した。端場雅治監督(52)は「桑田に限らず、走れる選手は何人かいる。今年はそういうチームなので」と評価した。

1回から足でたたみかけた。1番樋原が四球で出塁し、続く桑田の初球にすかざす二盗に成功。桑田の犠打が相手失策を誘い、打者2人で先制点を奪った。桑田も次打者の初球から二塁を盗んだ。4回には適時二塁打で出塁した三塁走者の富田と、四球で出た一塁走者の菊地が、ベンチからのサインでダブルスチールを決めてみせた。

「完成していない」(端場監督)というチームが、1~5番までの5選手で計10盗塁。2安打2打点2盗塁の富田は「課題もありますけど、自分たちの野球はそれなりにできた」と話した。北北海道勢最多を更新する10度目の甲子園を狙う夏。端場監督は「まだまだこうしたいというところは試合の中でいくつもあるが、試合が終わって相手に勝てていたということで、次またゲームができる。夏はこれも大事」と話していた。