明石商が神戸弘陵にリベンジを果たし、5回戦に駒を進めた。

同点で迎えた6回。相手の失策で勝ち越し、無死二、三塁で9番・島田愛叶(はあと)内野手(2年)が左越えに適時三塁打を放ち、2点を追加。岡原圭佑内野手(2年)も右前適時打で続いた。

投げては先発西田陸人(3年)が9回5安打2失点11奪三振で完投した。西田は内野手として登録されているが、元々は捕手で、昨年はロッテ中森俊介投手(19)のボールを受けていた。今年の春季大会が終わると同時に投手としての練習を開始。約3カ月の練習で自己最速は144キロまで伸びた。小中で投手の経験はあるが、高校に入学してから、公式戦で完投するのは初めて。大事な一戦で勝利に導いた。「キャッチャーとして出ると思っていたけど、試合に出て勝ててうれしいです」と笑みを浮かべた。

明石商は4月の春季県大会1回戦で神戸弘陵と対戦し、0-10と完敗していた。その後、合わせて7時間に及ぶミーティングを行い、修正点を洗い出した。狭間善徳監督(57)は「やれる事をこつこつしろと言っていた。今までよく頑張ってくれた」と選手をねぎらった。

明石商は22日にセンバツ出場校の神戸国際大付と5回戦で対戦する。