3年ぶりの夏の甲子園出場を目指す横浜が、鎌倉学園との接戦を制し、5回戦進出を決めた。背番号15の1年生左腕・杉山遥希投手が途中出場で投打に大活躍し、ラッキーボーイとなった。

0-0の7回1死一、二塁のピンチで先発宮田に代わりマウンドへ。「自分が抑えてやろうという気持ちがでかかった。準備はできていたので」と堂々としたマウンドさばきで無失点で切り抜けると「ヨッシャー!」と雄たけびを上げながらベンチへ走った。

流れを引き戻したその裏、2死二、三塁の好機では「自分が決めると言うよりもつなぐ気持ち」で左打席へ。内角直球をはじき返して中堅左を破る2点適時二塁打を放ち、自ら待望の先取点をたたきだした。

180センチ、77キロで、最速139キロは成長途上。同じ神奈川・桐光学園出身の左腕で、現楽天の松井裕樹に憧れるが、横浜へ進学した。近年は東海大相模が隆盛だが「絶対に甲子園に出て、甲子園優勝したいという思いが強いです。絶対、倒します」と力強く言い切った。強心臓の1年生左腕が、名門・横浜に勢いをもたらす。【鈴木正章】