春夏連覇を目指す東海大相模が、川和との息詰まる接戦を制し、4回戦を突破した。

川和のエース吉田悠平投手(3年)の前に、厳しい展開をしいられた。カットボールに翻弄(ほんろう)され、8回まで2回の百瀬和真内野手(2年)のソロ本塁打の1点のみに封じられた。

流れを呼び込んだのはエース石田隼都投手(3年)だった。武井京太郎投手(2年)、庄司裕太投手(2年)の後を受け、3番手として7回から救援した。「後半の厳しいところで出番が来ると思っていた」と、接戦を感じさせないような落ち着きのある投球を披露。8回には二塁けん制で走者を刺すなど、9回の攻撃へしっかりと流れを作り、自身の役割を全うした。

1-1で迎えた9回。先頭の百瀬が二塁強襲の二塁打で出塁すると、続く求航太郎外野手(2年)が中前打でつなぎ、次打者の三振の間に盗塁を決めた。1死二、三塁。打席には石田が入った。「次の打者へつなぐ気持ちで入った」と、0-1から一塁線を破る2点適時打。この安打をきっかけに後続にも安打が続き、この回一挙6得点で試合を決定づけた。

投打にわたるエースの躍動に門馬敬治監督(51)は「流れをもってこられる。エースですから」と期待通りの働きをたたえた。これで、県内の公式戦連勝は「44」に伸びた。石田は「負けたくないという気持ちは誰もが持っている。(連勝が)自信になっている」と力強く話した。