専大松戸が15年以来、昨年の県独自大会を入れると2年連続の決勝進出を決めた。

先発のエース深沢鳳介投手(3年)が6安打2失点。今大会初の2ケタ13三振を奪う力投で、勝利に導いた。

最後まで深沢は冷静だった。「点差もあったので、監督に『どんどん勝負していけ』と。焦りはなかった」。最後は遊ゴロに打ち取ると、表情を変えず整列に加わった。

夏は必ず甲子園に行く-。深沢の強い気持ちが、投球に乗り移った。序盤は真っすぐとスライダーで制球良く強気に攻めた。2回1死から5者連続で三振を奪った。6回に真っすぐを捉えられ2失点すると、7回以降は内角を厳しく攻め無失点に抑えた。

今大会中の反省も生かした。5回戦の東海大市原望洋戦では完投も、最後は足がつり、ゲームセット直後にマウンドに倒れ込んだ。この日は8割の力でテンポ良く投げ、走者を出すとギアを上げた。1戦ごとに進化を見せた。

昨年の県独自大会決勝でも木更津総合と戦い、1-2で敗れた。深沢は「甲子園まであと1つ。絶対に勝ちきりたい」と力強かった。