札幌第一・川口友翠(ともせ)右翼手(3年)は、主将として、並々ならぬ覚悟を持って臨んだ夏が終わった。昨夏、チームは甲子園につながらない道高野連主催の独自大会を制覇。背番号16を背負い、決勝は6番右翼で出場し、喜びを分かち合ったが「先輩たちの言い表せない無念さを感じた」と言う。

試合前には、先輩らからグループLINEに激励メッセージが何本も届いた。託された思いを強く感じていた。「甲子園に出て卒業生の思いに応えたかった。申し訳ないし、悔いが残った」。12年以来の夏甲子園には届かず、唇をかみしめた。

2点を追う6回無死二塁、適時三塁打を放ち1点差に迫り、4番としてもチームを鼓舞した。「最後に自分で決めようという欲が出て、力が入ってしまった」と、8回1死二塁の同点機で右飛に倒れた。「これを糧に成長したい」と新たなステージでのリベンジを誓った。