千葉大会決勝が行われ、今春のセンバツに出場した専大松戸が決勝戦では史上初となるタイブレークの末、サヨナラで木更津総合を下し、6年ぶり2度目の夏の甲子園出場を決めた。

専大松戸は2点を追う5回、5点を奪い逆転に成功。8回に3点差を同点とされた。6-6で延長戦に入ると12回を終えても決着がつかず13回からタイブレーク(無死一、二塁から攻撃)に突入。13回表を無失点に抑えるとその裏無死満塁から1番吉岡がサヨナラ満塁本塁打を放った。

昨夏決勝カードの再戦でリベンジし、関東地区一番乗りで甲子園出場を決めた。

◆専大松戸 1959年(昭34)に専大の付属校として創立された私立校。生徒数は1270人(女子499人)。野球部も創立と同時に創部。部員数は49人。甲子園出場は春1度、夏2度目。主なOBは日本ハム上沢直之、ロッテ原嵩ら。所在地は千葉県松戸市上本郷2の3621。五味光校長。

▽日本ハム上沢(母校の専大松戸Vに)「終盤の苦しいところで勝ちきるのだからセンバツの経験が生きている。礼(ソフトバンク高橋)と相談して、出来る範囲で差し入れをしたい」

▽ヤクルト渡辺(15年、専大松戸3年夏に甲子園出場。母校の千葉県大会優勝に)「甲子園出場おめでとうございます。勝利の瞬間は、テレビ見ていました。自分たちのときのことを思い出して、胸が熱くなりました。甲子園では初勝利をしてほしいと思いますし、悔いのないよう精いっぱい戦ってください。応援しています」

◆タイブレーク 高校野球では18年春から導入された。延長12回を終え同点の場合、13回から無死一、二塁(打順は12回終了後から継続)で行う。昨年まで決勝戦は例外とし、延長15回で決着がつかない場合に引き分け再試合だったが、今年から規則を改正。健康管理の観点から全国大会、地方大会の決勝でも適用が決まり、春は徳島、大分大会の決勝で実施した。