日本高野連と朝日新聞社は21日、第103回全国高校野球選手権大会(8月9~25日、甲子園)の臨時運営委員会を開き、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、原則無観客での開催を決めた。入場は在校生、保護者ら学校関係者と、主催者が許可した関係者に限る。観客数を制限して2年ぶりに実施した今春センバツよりも厳しい措置となることに、日本高野連の八田英二会長は「一般のお客さまは全国各地から訪れる。人の移動に伴う感染リスクをなくすもの」と理解を求めた。

感染防止対策ガイドラインも策定。PCR検査を、代表校関係者は最大3回(大会前、初戦勝利後、準々決勝後)、大会関係者は2回(大会前、8月17日)受ける。代表校関係者から感染者や濃厚接触者が出た場合などは、緊急対策本部を設置し対応を決定する。チーム内の集団感染ではなく個別の事案と判断されれば、初戦までは当該選手の入れ替えなどで対応し、大会参加を差し止めない。

なお、組み合わせ抽選会は8月3日午後4時よりオンラインで実施。甲子園練習は行わない。