今秋ドラフト上位候補の高知・森木大智投手(3年)が3回途中から救援登板した。1死二、三塁の場面は中堅に先制犠飛を許したが、4回以降は本来の投球を披露。5回2/3を無安打無失点10奪三振の好投を見せた。

それでも、森木は「今日は50、60点。完成形は相手が何もできない状態。バットにすら当たらない、打つ気もなくなるような。向こうのベンチから『打てる、打てる』と声が出ている時点でまだまだ」と話した。

高知大会前には自己最速154キロをマークし、この日も6球団7人のスカウトが集結した。この日は最速149キロを計測した。阪神山本スカウトは「ストレートは強いし、カーブやスライダーなどすべて精度が高い。当然(1位候補)12人のなかに入ってくる」と絶賛した。7月18日の秋田大会ではノースアジア大明桜(秋田)の風間球打(きゅうた)投手(3年)が最速157キロを計測した。森木は「球速は負けているかもしれないけど、ここから僕は上がっていきます。勝てる投手としては負けていない」と気持ちの強さをにじませた。試合は高知が8回コールド勝ちを収めた。