春の県王者浦和学院は、6回コールド勝ちで準々決勝進出を決めた。森士監督(57)は「コールド勝ちはできすぎ。終盤にかけて、一気に流れをつかむことができた。粘り強いチームの坂戸さんの継投に食らいついて、一気に攻められた。いいゲーム運びができました」と話した。

背番号1の宮城誇南(こなん)投手(2年)が今大会2試合目の先発で、投打に活躍した。

0-0で迎えた2回2死一、二塁、宮城の左越え二塁打で2点を先制。さらに2死二塁で八谷晟歩内野手(2年)の適時中越え二塁打で3点目を挙げた。

9-0で迎えた6回2死三塁、宮城は直球をたたいて一塁への内野安打とし、三塁走者が生還してコールド勝ちとなった。宮城は「打った瞬間は(内野ゴロだと)あーっと思ったけど、とにかく走りました」と笑顔で振り返った。

初戦となる2回戦の聖望学園戦では、緊張もあり状態が悪かった。チームはコールド勝ちをおさめたが「あんな投球しかできなくて、借りを返すつもりだった。いろんな投手の方に助けてもらって、気合を入れて臨みました」。この日は、6回を被安打4の無失点。「自分のテンポを意識して投げました」と話した。

埼玉の頂点まで、あと3つ。「一戦必勝で、目の前の相手を倒したい」と2年生エースは力強かった。