先輩スラッガーに並んだ。第2シード盛岡大付が一関学院に7回コールド勝ちし、2大会ぶりの決勝進出を決めた。前日21日は突然の雷雨で5回ノーゲームに。仕切り直しの再試合で打線が爆発した。5回には金子京介内野手(3年)が自身高校通算55本目で、4戦連発となる1発を放った。決勝戦は24日、岩手県営野球場で第1シード花巻東と対戦する。

豪快な一撃で打線を活気づけた。5点リードの5回無死。「ランナーがいなかったのでフルスイングをして長打が出れば」と1ボールから甘く入ったスライダーを引っ張り、高弾道の打球を見上げた。「打った瞬間に行った」と会心の当たりだった1球は左翼芝生席で弾んだ。チームは終盤3回に計6得点。コールドで快勝した。

この1発で同校OBの植田拓外野手(22=BC茨城)が17年にマークした一大会4本塁打に並んだ。関口清治監督(44)は「(金子は)すごく良い状態でいる。先輩の記録を越せるように頑張ってくれれば」と期待を寄せた。春の決勝カードとなった頂上決戦へ、金子は「厳しい試合になったときに流れを変えられるような打撃をして、その延長でホームランが出れば」と意気込んだ。【相沢孔志】