2大会連続26度目出場の静岡高は、大会初日の9日第2試合(午後1時開始予定)で新田(愛媛)との対戦が決まった。

予備抽選の結果、最終49番目でくじを引いた金子裕人主将(3年)は「相手は投打ともに実力が高く、バランスの良いチームという印象。しっかり初日に自分たちの野球ができるように準備をして戦いたい」と腕を鳴らした。

新田は、夏は初出場だが春のセンバツには2度出場。初出場した1990年には、準優勝に輝いた。今夏の愛媛大会では、決勝で春夏連続甲子園出場を狙う聖カタリナ学園に12-2で大勝している。自身甲子園初登板の相手は難敵だが、エース高須大雅(3年)は「相手の情報はわからないが、初出場なので勢いがあると思う。これから調べます」。持ち味の冷静さを失わず、本番に備えてギアを上げていく構えだ。

高須とともに、組み合わせ抽選会の様子を見ていた4番の池田惟音(いおん)外野手(3年)は「初戦にピークになるように、調子を上げていきたい」と、引き締まった表情を見せる。ただ、対戦相手が決まったことで胸も高まり「甲子園は昔から夢見ていた舞台。(静岡大会)決勝戦よりも、心が躍っている」と声を弾ませた。

静岡県勢と愛媛県勢の甲子園での対戦成績は、通算で4勝6敗(春2勝1敗、夏2勝5敗)と分が悪い。それでも、金子は「そういった情報は頭に入れつつ、自分たちの野球ができればベスト」と気にする様子はない。大会初日に迎える初戦へ「まだ大会の雰囲気が出来上がっていなくて、無観客でもある。周りの影響を受けず、やりやすい試合になるかな」と冷静に先を見据えた。【河合萌彦】

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