西日本短大付(福岡)は二松学舎大付(東東京)と第5日第3試合で対戦することが決定した。最速146キロの左腕・秋山正雲投手(3年)を擁する相手に、三宅海斗捕手(3年)と、林直樹内野手(3年)のプロ注目スラッガーコンビが立ち向かう。

西日本短大付が誇るスラッガーコンビが、甲子園で暴れる。高校通算22本塁打の4番三宅は、優勝が決まった瞬間から「福岡県の代表になったので他のチームの気持ちも含めて甲子園で勝ちたい」と意気込んでいた。同通算11本塁打の3番林直とのプロ注目コンビ。初戦は最速146キロの左腕・秋山を擁する二松学舎大付だが、2人が攻略のカギになりそうだ。

自慢の打撃で11年ぶり6度目となる夏の福岡制覇へ導いた。三宅は7試合で打率4割5分5厘、2本塁打、11打点。決勝の真颯館戦では決勝打を含む3安打2打点で勝利へ導いた。林直は7試合で打率2割8分、1本塁打、10打点。準決勝の飯塚戦では9回にサヨナラ打を含む5打点と爆発した。同校OBの新庄剛志氏(49)と同期でチームメートだった西村慎太郎監督(49)も「2人はバッティング練習を見ていても打球の飛距離や速さが違う。そういう意味でも期待しています。チームが困った時は彼らがキー」と、信頼を置く。

秋山は二松学舎大付OBの巨人大江と同じ左腕で背格好が似ていることから「大江2世」と呼ばれている。決勝戦の関東第一戦では3安打1失点の完投。チェンジアップやスライダーなどを駆使し、安定感のある投球が持ち味だ。西村監督は「あの2人(三宅と林直)の打撃によって秋山君に少しでもプレッシャーがかかるような状況になれば」と、展望を語った。プロ注目のスラッガーコンビで、初戦突破し、92年夏以来の全国制覇へ好発進といきたい。【只松憲】

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