石見智翠館（島根）は、サヨナラ勝ちで18年ぶりの8強入りを決めた。

投打で活躍したエースの山崎琢磨投手（3年）は「勝ててうれしいなという気持ちです」と笑顔で話した。

完投した2回戦の弘前学院聖愛（青森）戦に続いて先発。立ち上がりは制球に苦しみ、初回に3四死球を与え1点先制を許した。

2回からは「攻撃にいいリズムを」とテンポを意識。回を追うごとに直球の伸びや変化球のキレが増した。4回は、圧巻の3者連続の空振り三振を奪った。

直後の4回裏2死二塁、カウント1－2からの5球目をとらえ、自ら同点適時打となる右前打を放った。

マウンドは、5回1死二塁の場面で2番手の山本由吾投手（2年）に交代。山崎琢は5回1／3を1失点で、左翼手に入った。

気迫をプレーで見せた。3－4で迎えた7回2死一、三塁、150キロの直球にくらいつき強烈な一ゴロを放った。一塁手も食らいついたが、山崎琢は勢いよくヘッドスライディングし、判定はセーフ。内野安打となって同点の走者がかえり、大きなガッツポーズで喜んだ。

9回にも、無死一塁からサヨナラにつながる二塁打を放ち、5打数3安打2打点。「仲間がつないでくれたチャンスを、投げてくるボールに対して立ち向かう気持ちでバットを振りました」と振り返った。

準々決勝では、智弁和歌山と対戦する。「やってきたことを変えずに、打者としっかり勝負をして、勝負を楽しみたい」と力強く話した。