復権を目指す聖光学院が4-3で学法福島を下し、県北支部を制した。

聖光学院は0-0の3回2死。1番赤堀颯主将(2年)の三塁打を起点に1点を先制。1-2で迎えた7回には先頭の安田淳平外野手(2年)が右前打で出塁し盗塁。続く、代打出場の三好元気外野手(1年)の適時三塁打で同点とし、なおも無死三塁からエース佐山未来投手(2年)が中犠飛を放ち逆転した。8回には1死二塁から嶋田怜真外野手(2年)の左前適時打でダメ押しした。

投げては佐山が9回5安打3失点で完投勝ち。1-0の7回2死一、二塁では投ゴロを一塁へ悪送球し逆転を許したが、背番号1の威厳を示した。キレのある直球にスライダーを織り交ぜながら、初回から3回までは完全投球を披露。5者連続三振を含む15奪三振もマークした。「やるべきことを最大限にやろうと。打者に向かっていくことができた」と振り返った。

夏の福島大会では準々決勝で光南に1-5で敗れ、14大会連続甲子園出場とはならなかった。再出発した聖光ナインが18年以来となる来春のセンバツに向けて、好スタートを切った。赤堀主将は「自分たちは本当の意味での挑戦者。1つ1つ強度を上げて、チームとして1つになっていきたい」と力を込めた。

秋季福島県大会は15日に開幕予定。上位3チームが秋季東北大会(10月7日開幕、青森)に出場する。