釧路江南が今夏北北海道大会に出場した釧路北陽を8回コールドで下し、北海道全10地区で全道大会出場一番乗りを決めた。5番の荻原秀吉捕手兼二塁手(2年)が5回2死二、三塁で先制の右前適時打を放つなど、3安打3打点。4番で主将兼エースの松田祥汰(2年)は、打撃では2安打2打点、投げても6回からリリーフし3回4安打1失点と粘り、06年以来15年ぶり21度目の秋全道切符を引き寄せた。

夏は地区代表決定戦で別海に敗れており、荻原は「悔しい経験が生きた。最後まで笑顔で楽しむことができたのが良かった」。松田は弟の釧路北陽・隼汰(はやた)主将(2年)との双子対決を制した。兄祥汰が6回から登板した後、6、8回と2度、直接対戦があり、結果は1四球1三振。祥汰は「特に意識はしなかったが、抑えられたらいいなという思いで臨んだ。全道ではやれることを1つずつやっていけたら」と話した。

楓川卓也監督(47)は「中盤までは0-0だったが終盤、うまくとらえてくれた。選手が主体的に取り組んでくれた成果が出た」と振り返った。

◆釧路江南の秋季全道成績 過去20度出場の最高成績は通算6度(52、69、70、76、80、05年)のベスト4。05、06年は翌年センバツの21世紀枠北海道推薦校に選出された。