聖光学院がエースの本能で投げ切った。

先発の佐山未来投手(2年)が、10回を4安打1失点で完投勝ち。1-1の9回には、無死二塁のサヨナラ負けの窮地を気迫の投球でしのいだ。3点リードで迎えた10回は見事な3者連続三振締め。6回以降は毎回三振で、12奪三振をマーク。チームを背負って112球を投げ込み、背番号1は試合後に男泣きした。斎藤智也監督(58)は「安堵(あんど)の涙なんでしょうけどね。攻撃の展開に左右されないで、1球1球投げ切るのを体現してくれた。佐山は1ランク成長したかな」と目を細めた。