東洋大姫路は背番号1の森健人投手(2年)が好救援で逆転勝ちした。

1回に2点を先制されたが、3回に1点をかえし、4回に3安打を集中して3点を奪って試合をひっくり返した。5回無死二塁から森に継投して5イニングを7奪三振1失点。要所を締めて相手の反撃を断った。「(直球で打者は)ファウルになったり、低めに伸びている。少しずつ成長していると思います」と話した。

夏の悔しい思いも糧にする。7月24日の兵庫大会準々決勝では神戸国際大付戦に救援して3被弾し、歯が立たなかった。「一番の勉強は緩急をつけること。直球とスライダーで挑んでいましたが、監督に『横の変化は打者が見やすい』と聞いていた」。カーブの完全習得を目指し、投球の幅を広げてきた。11年夏を最後に甲子園から遠ざかる名門が、復権を期している。