花巻東がライバル盛岡大付に12-6で打ち勝った。宮沢圭汰内野手(2年)の2打席連続アーチで勝利を引き寄せ、4年ぶりの秋制覇に王手をかけた。

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盛岡大付の秋4連覇を食い止めた! 15日、黒沢尻工との準々決勝では14安打19得点の好調打線がこの試合でも絶好調。14安打12得点の猛攻でライバル対決を制した。

1回2死、佐々木麟太郎内野手(1年)の中前安打が起爆剤となった。2死から打者6人を送り3点を挙げると、3回にも2得点。序盤に5-0とリードを広げ、まずは花巻東が試合の主導権を手にした。

ふりだしに戻された悪い流れを宮沢が断ち切った。5回に2点、7回に3点を奪われ5-5で迎えた8回1死二塁。宮沢が3球目、高めのチェンジアップを右翼席に引っ張った。高校通算13本目となる勝ち越し2ランを放つと、9回には1死三塁の場面で2球目、内角直球をまたも右翼席に突き刺し高校通算14本目。「最後の最後に踏ん張りきれず目の前で優勝を決められたのが悔しかった」。夏の敗戦からチャンスに強くなれるように取り組んだ成果を発揮し、チームを救う2打席連続右越え2ラン。打ち負けた夏のリベンジを果たした。

高校通算34本目だ! 宮沢がつくった波を1年生スラッガーも乗りこなした。「シーソーゲームから、勝負を決める点数が欲しかった。俺に任せろという気持ちで打ちました」。8回1死一塁、真ん中高め直球を振り抜き右中間席への特大アーチ。2試合連続の2ランを放ち勝利に貢献した佐々木は、次戦に向け「第1代表を取るんだという執念を持って戦っていきたいと思います」と意気込んだ。