19年春夏甲子園4強の明石商が、4年連続の秋季県大会8強入りを果たした。

先発右腕の横山楓真投手(1年)は力強い直球を投げ込んだ。5回1安打無失点と好投。毎回の5奪三振など先発の役割を果たした。狭間善徳監督(57)は「よう投げましたね。1安打ですからね」と1年生右腕をねぎらった。

直後の6回に打線がつながった。1死一、三塁から4番野口智矢捕手(1年)がスクイズを成功し先制。前試合に続くスクイズ成功に「ホッとしました」と、ベンチ前では仲間からの祝福に白い歯がこぼれた。さらに、2死三塁となり5番神野吏輝内野手(1年)が左前適時打を放ちガッツポーズが飛び出した。野口が「打つので心強いです」と信頼する神野との1年生2人で2点を取った。

6回裏からは前試合で公式戦初完封を飾ったエースの常深(つねみ)颯太投手(2年)がきっちりと流れを引き寄せた。9回にも追加点を奪って、4年連続となる秋季県大会でベスト8進出を決めた。

この日はスタメンに名を連ねた、横山、野口、神野の1年生トリオが期待に応えた。狭間監督は「たまたまなんですけど。2年生がいるから思い切ってできるのが1年生の特権。それでもよう踏ん張りましたね」とたたえた。【林亮佑】