市原中央が、5-3で市立柏に競り勝ち、県大会初戦を突破した。

サブマリンエースの松平快聖投手(2年)が躍動した。身長191センチの体を大きく使い、地面ギリギリのリリースから繰り出される球は打者の手元で伸び、バットは空を切った。奪った三振は11。「今日は外のボールを中心に力強さ、スピードを意識して投げました」。6安打3失点で完投勝利した。

自分らしさを貫く。中学時代は市原シニアに所属し1年時の身長は170センチ。オーバースローだったが「体の使い方が横」という監督のアドバイスからサイドスローに挑戦。少しずつ調整しながら腕の位置を下げていき、中2冬には現在のアンダースローにたどりついた。身長はグングン伸び、高校入学時で190センチ。現在も身長は伸びているが「これが、自分が一番輝けるフォームなので」とアンダースローを貫き、自分らしさを追求している。

新チームからはエースで4番に主将も務める。「滝田監督にいろいろなものを背負った方がいいと言われました」と3役をこなす。高校入学時は、チームの隅っこにいるおとなしい性格も、現在は先頭に立ち声を出す。「自分から姿で見せようと意識するようになって、変わってきました」。技術ばかりでなく、心も成長中だ。

目指すは関東大会ベスト4。「センバツ出場を目指します」と力を込める。191センチのサブマリンが千葉県で旋風を巻き起こす。