今夏県大会を制した盛岡大付は、3位決定戦で花巻南に8-3と快勝。決勝は花巻東が、久慈東に19-9で勝ち、4年ぶりに秋の頂点に立った。花巻東、久慈東、盛岡大付の3校が東北大会出場を決めた。

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盛岡大付が残された東北大会出場の1枠を勝ち取った。先発の小野寺琉希也投手(2年)が7回を5安打8奪三振の好投で勝利に貢献。初回に立ち上がりを狙われ、相手4番に左越え2ランを浴びるもすぐさま修正。少し浮いていた変化球も低めに決まりはじめ、5回まで毎回の奪三振。6回には相手中軸をわずか9球で3者凡退に仕留めた。2回から7回までスコアボードに「0」を並べた小野寺は、「盛岡大付の1番を背負うことはすごいことだと思う。恥じないようなピッチングをしていければ」とエースの自覚を語った。東北大会に向け、「強打者たちを抑えられるようなピッチングをしていきたいです」と大会を心待ちにした。

打ってはチーム合計12安打。準決勝と比べて安打は1本少ないが、今度はしっかりとつないで見せた。関口清治監督は「小刻みに単打でつないでという意識をちゃんと選手たちが実践してくれたのでこういう形になったと思います」と振り返った。「まだまだ東北大会で勝ち抜くというレベルではないと思います。東北大会まで日がありますので基礎から見つめ直してやっていきたいと思います」と本番に向けレベルアップを図る。