春夏通算19度の甲子園出場を誇る東洋大姫路(兵庫)の藤田明彦監督(64)が来年3月で勇退することが23日、分かった。高校、プロ野球関係者が明かした。任期満了に伴うもので、今後は後任の選定作業に入る。同校は77年に夏の甲子園で優勝した名門。

OBの藤田監督は11年から同校監督に再就任し、同年にエース原樹理(現ヤクルト)を擁して夏の甲子園8強。通算で春夏5度出場したほか、甲斐野央(現ソフトバンク)らを指導しプロへの道を作った。すでに退任の意思を選手らに伝えたという。

現役時代は東洋大などで活躍し、社会人野球の東芝府中でも監督を務めた。情熱的な指導に定評があり、母校の強化を続けてきた。今夏の兵庫大会8強に続き、この日は秋季兵庫県大会で強豪の報徳学園を撃破して8強に進んだ。今秋の大会が花道となり、来春のセンバツ出場を目指す。