文星芸大付が5回コールドで決勝進出を決め、2年ぶり16度目の関東大会出場もつかんだ。18年秋から指揮をとる高根沢力監督は「私が監督に就任してから、一番弱いチームで、どう勝たせるか悩んだ。打撃も力はないが、1試合ごとに打席で落ち着いてきた。運で勝ち上がってきたが、ここまで来られたのは事実。子どもたちには、よかった」と笑顔で話した。

打線が、相手エースを2巡目からとらえた。3回1死三塁、曽我雄斗内野手(1年)の先制適時打を皮切りに、連打で3点を先制した。

4回は5安打と打線がつながり、一挙5点。4打数3安打3打点と、3番打者としての役割を果たした曽我は「今日は80点くらい。初球の甘い球から振っていくことができました。毎日、最弱世代と言われて逆に燃えていた。見返してやろうと思っていました」と話した。守備で失策があっても「切り替えていくぞ!」という声が、選手たちから上がった。監督は「何人もの選手から声が出ていたことがよかった」と話した。

関東大会に向けて、曽我は「県を代表する、レベルの高い投手と対戦して、チーム力で勝っていきたい。勝ち上がっていく中にセンバツがある」と意気込んでいた。