白鴎大足利が逆転勝ちで制し、5年ぶり5回目の関東大会を決めた。決勝進出は、6年ぶり4回目となる。藤田慎二監督は「関東(大会出場)を決める試合で、簡単ではないと思った。劣勢の中で思うような攻撃ができなかったが、選手がよく我慢して、少ない好機をものにできた」と振り返った。

1点を追う4回に3点を奪い逆転したが、その後同点に追いつかれた。3-3で迎えた8回1死一、三塁、佐藤吏功(りく)投手(1年)が内角のスライダーに反応し、うまく腕をたたんで勝ち越しの適時打を放った。その後はリードを守りきり、佐藤は「無理をして引っ張らずに、逆方向からセンター方向の意識だった。反応で打ちました」と笑顔だった。

先発の斎藤祥汰投手(2年)は3回1失点。早めの継投策で、4回から2番手の佐藤がマウンドへ。2失点し同点とされたが、自らのバットで勝利を呼び込んだ。監督は「早めの(投手の)スイッチは今まであまりなかったが、佐藤は難しい中でよく粘ってくれた」と話した。

直井秀太部長が高2の13年秋に、茨城で開催された関東大会に出場し優勝。14年のセンバツ出場を果たしている。監督は「ウチにとっては、縁起のいい大会に出場できる。目の前の敵を1戦1戦倒していきたい」と話した。