大阪桐蔭が履正社との接戦を制して決勝に進出を決め、8年連続の近畿秋季大会出場も決めた。

2-2の同点から抜け出したのは大阪桐蔭だった。6回1死三塁から5番丸山一喜内野手(2年)のセーフティースクイズと6番田井志門外野手(2年)の右翼ポール際へのソロ本塁打で2点をリード。7回には2死二塁から松尾汐恩捕手(2年)が追加点となる左前適時打を放った。

先発左腕の前田悠伍投手(1年)は7回に1点を返されたが、履正社打線を相手に9回を投げ切り、7安打3失点。最後の打者を打ち取ると笑顔を見せた。「昨日のミーティングは履正社という名前で負けないように、名前負けしていたら自分たちの持ち味が出せないという内容だった。自分たちの野球をしたら勝ちにつながる。松尾さんを信じて攻めの投球ができました」と振り返った。西谷浩一監督(52)も「前田は気持ちが強い。(捕手の)松尾に聞いても行けるということだったので、最後まで行かせました。これで2年生のピッチャーも尻に火が付いてるんじゃないですか」と完投させた理由を話した。

近畿大会出場を決めたが、西谷監督は「決勝戦をまずはしっかりやりたいと思います」と目の前の試合に集中する構え。松尾も「近畿大会に行くだけじゃなく、大阪も優勝して成長につなげたい」と9日に控える金光大阪との決勝戦を見据えた。