運命の誕生日ドラフトがまもなくやってくる。11日のドラフト会議で上位候補に挙がるノースアジア大明桜(秋田)の最速157キロ右腕、風間球打(きゅうた)投手(3年)は12球団OKの姿勢を示し、そのときを今か今かと待つ。ドラフト1位、160キロ、複数タイトル獲得といった夢の実現へ-。9日にはソフトバンクが1位指名を明言したドラフト最注目右腕は、18歳初日に新たな1歩を踏み出す。

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風間は野球よりもサッカーが好き?練習後など時間が許せば、野球場隣の人工芝グラウンドでサッカーボールを蹴る姿がある。腕前は、チームメートから「その辺のサッカー部よりもうまいのでは」と声が上がるほど。リフティングの最高記録は500回。風間は小学1年から野球一筋だが「実際は、サッカーをやりたい時期もありました」と打ち明ける。小学校の昼休みに友達と試合をしたり、帰宅後には兄弟でリフティング対決。負けず嫌いな性格は、サッカーでの“勝負”が原点かもしれない。

そして、海外サッカー通だ。フランス1部リーグのパリ・サンジェルマン(PSG)と、同クラブに所属するメッシがお気に入り。「小さいころはバルセロナで、最近はPSGが好きです。メッシは当たり前のように仕事をするのがすごいです」。明桜は携帯の使用が禁止のため、山梨の実家に帰省した際に動画でスーパープレーを楽しむ。世界NO・1の34歳メッシからは「年齢を重ねても、サッカー人生を終わらせないように頑張っている姿はかっこいいです」と刺激も受けている。プロの扉を開き、自身も当たり前のように結果を残せる男となる。【山田愛斗】