11日に開催されるドラフト会議を目前に、プロ志望届を提出した市和歌山の小園健太投手(3年)と松川虎生(こう)捕手(3年)が心境を語った。

最速152キロ右腕で上位指名が予想される小園は運命の日を前に散髪。「ドキドキしているので早く来てほしい」と話すと、高校通算43本塁打の松川は「体重が100キロにいきました」と体をさらに大きくさせており、「甲子園はワクワク感があるけど、ドラフトは待つだけなので甲子園より緊張する」と話した。

夏の和歌山大会の後も練習を継続している。ただ、学校が六十谷水管橋の崩落により断水した区域となった。直後からオンライン授業に切り替わったが、9日に復旧。この日はグラウンドで体を動かした。

小園は「体を動かして、体幹系のトレーニングをしている。下半身はもっと土台をしっかりさせていかないといけない。今日は気分転換にバッティングもしました」。松川も同様で、「今は体作りが大事。ウエートトレーニングやバッティング練習を木製バットでやっている。木製はコツを磨いている。芯に当たると気持ちいいので楽しい」とプロへ意識を高めている。

小園は高知・森木大智投手(3年)やノースアジア大明桜・風間球打投手(3年)とともにSNSで健闘をたたえ合っているという。「ライバルの存在なので、上(プロ)の舞台で戦えたら」と望みを話した。自身については「当日になってみないとわからないし、安心していないし、不安な気持ちもある」と気持ちを語った。

小園と松川はこれまでバッテリーとして、ともに支え合ってきたが、指名次第では別の球団で対戦する可能性がある。小園は松川に対して、「いい選手なので高い順位でいく」と予想し、「配球は任せっきりにならずに考えるようになった。考えることは成長した」と相棒に感謝。松川は小園に対して「対戦したい気持ちはある。打席では見え方も違うと思う。すごくいいピッチャー。ギアの入り方やここぞの力が違う」と話し、対戦を願った。

運命の1日へ小園は「いつも通りの心構えで平常心で」と話すと、松川は「信じて待つだけ。まずは指名してほしい」と、ともに指名を待つ。