旭川実は接戦に敗れ、2年連続の準優勝に終わった。0-2の6回に3連打で1点を奪い反撃。2点差とされた直後の7回1死一、三塁の好機を迎えたが、2者連続三振と、あと1本が出なかった。

準決勝まで3試合連続で1点差の接戦を制してきたが、初優勝はならなかった。岡本大輔監督(48)は「なんとかできたんじゃないかなという場面がいくつかあった。悔しいですね。勝たせてやりたかった」と唇をかんだ。

先発のエース佐々木は、8回3失点(自責2)と粘りの投球は見せた。「相手の勢いにのまれた。調子は決して悪くなかったが気持ちの面で弱かった」。前日のドラフト会議でロッテに育成1位で指名された田中楓基が、スタンドで応援。勝利は届けられなかったが、佐々木は「同じ相手に2度も負けられない。夏までにもっと力をつけたい」とリベンジを誓った。

▽2年連続で秋全道準優勝の旭川実・河内主将 守備でミスが出たりしてこういう展開になった。冬で、もう1回課題をつめていって、来年の夏リベンジしたい。

○…11日のプロ野球ドラフト会議でロッテ育成1位指名を受けた旭川実・田中楓基投手(3年)が、スタンドで後輩たちの戦いを見守った。前夜の指名後は中学時代の恩師らにあいさつに出向いてから帰宅。歓喜から一夜明け、この日は応援に専念した。昨秋の全道決勝はソフトバンク3位指名を受けた北海木村と投げ合い、本塁打による1失点で0-1惜敗。「準決勝の後に『次も頼むぞ、頑張れ』と伝えた。全力を出し切ってほしい」と期待していたが、雪辱はならなかった。