京都国際は先発の森下瑠大投手(2年)が9回11奪三振完封で履正社を退け、3大会連続の甲子園出場に王手をかけた。序盤は変化球を多投。中盤以降は切れ味鋭い速球も生かし、相手打線を手玉に取った。「名前負けせず、全員同級生なので思い切ってやることだけ考えた。先輩は4強まで行った。日本一をとって先輩の上に行けるようにしたい」と気合を込めた。

同校は3月のセンバツで甲子園初出場すると、夏の甲子園は4強に進出していた。平野順大内野手(2年)も強打を誇り、左翼フェンス直撃の二塁打など2安打1打点。小牧憲継監督(38)も「森下という絶対的な存在がいて、辻井がチームを引っ張っている。去年から能力が高いチームだったが、その能力を光らせてくれたのは3年生のおかげ」と話した。強さを継承し、名門相手にも勝ちきった。