横浜(神奈川)の玉城陽希主将(3年)が、堂々と選手宣誓を行った。

「すごい大役を任されて、人生で初めて選手宣誓をやって、終わってみたらあっという間でした。安心感でいっぱいです」と笑顔で話した。

前日のリハーサルから少し言葉を変え「結束力のある野球で恩返しがしたい」というフレーズを入れた。「チーム一丸となってという言葉を1度は使ってきたので、代わりに入れました」と理由を明かした。

当初はメンバー全員での入場行進が予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、主将のみの入場に変わった。「開会式に出たがっていたチームメートも多かった。甲子園で行進するのは1つの夢でもあったが、閉ざされてしまった。代わりに堂々と歩いて、堂々と選手宣誓しようという気持ちでここに来ました」と明かした。

3年ぶりに一般客も入場した開会式となり「自分の言葉を聞いていただいて、拍手もたくさんいただいて感謝の気持ちでいっぱいです。大観衆の中で野球をして勝ちたいという気持ちが芽生えてきました」と初戦を見据えた。

横浜の初戦は、大会4日の第1試合、三重と対戦する。

選手宣誓は以下の通り。「宣誓。今年は野球伝来150年の節目にあたります。この記念すべき年に、聖地甲子園で野球ができる喜びに今、満ちあふれています。ただ、今現在も収束しないコロナウイルス感染症の予防に最大限努め、日々の生活を送っています。これまでケガで思うように野球ができず、グラウンドにさえ立てない日がありました。また、チームをどうまとめていくかと悩んだ時もありました。これらの苦しい時期を乗り越えることができたのは、他でもないここに甲子園があったからです。そして、指導者の方々、チームの仲間、家族の強い絆があったからです。だからこそ結束力の強い野球で恩返しがしたい。1球1球に全力を注ぎ、一投一打に思いを乗せ、高校生らしく堂々と、はつらつと、そして感謝と感動を、高校野球に新たな歴史を刻めるように、全身全霊でプレーすることを誓います」