聖光学院(福島)が2年生の2発で日大三(西東京)に逆転勝ちし、夏20勝目をつかんだ。6日の一関学院(岩手)、7日の八戸学院光星(青森)、鶴岡東(山形)に続いて東北勢は4戦4勝とした。

“守備職人”高中一樹内野手(2年)が、逆転弾となる高校通算1号を決めた。1点を追う5回2死二塁、2ボールからの3球目、真ん中高め133キロ直球を振り抜いた。打球は浜風に乗り、左翼席への2ランとなった。練習試合を含めて本塁打ゼロ。強く低い打球を打つ意識で打席に立った結果が、甲子園でのメモリアル弾となり「自分が一番びっくりしています」。本塁打の記念球は「両親に渡したいです」と喜んだ。

1点リードの8回1死走者なしの場面では、4番三好元気外野手(2年)が、1ボールから114キロスライダーを捉え、左翼席にソロ本塁打。貴重な追加点をもたらした。2年生の2発で初戦を逆転で突破し、斎藤智也監督(59)は「点数の取り方はうちらしくなかった」と笑った。

投げては先発・小林剛介投手(3年)が4回1/3を2失点、2番手・佐山未来投手(3年)が4回2/3を無失点で日大三打線を抑えた。

14日の2回戦では横浜(神奈川)と対戦する。