大阪桐蔭が12安打12得点で東大阪大柏原を圧倒し、4強入りを決めた。3回に先頭の小川大地内野手(2年)の三塁打から13人攻撃をかけ、一挙9点を先制。守ってもエースで主将の前田悠伍(2年)が5回2安打8奪三振で、相手に流れを渡さなかった。

前田は栃木国体準決勝・下関国際(山口)戦に志願登板。今秋ドラフト上位候補に挙がる松尾汐恩(しおん)捕手(3年)と高校最後のバッテリーを組んだ。「松尾さんに『高校ラストやから楽しんでいこう。俺が楽しませるから』と言ってもらえた。楽しかったです」とキャッチング、声がけ、打撃での援護などさまざまな形で支えられ、ともにセンバツ優勝にたどり着いた先輩捕手に感謝。新チームを率いる主将としても「先輩たちは確認などのいい声がけをされていた。見習っていかなければと思いました」と、国体優勝で得た経験を秋の戦いにつなげる。

西谷浩一監督(53)は「前田には、前チームからの経験がある。しっかり勉強してほしいし、しっかり(チームを)引っ張ってもらいたい」と新主将に期待した。