今夏甲子園優勝の仙台育英(宮城2位)が2-1で能代松陽(秋田1位)に逆転勝ちし、2年ぶり決勝進出を果たして、来春センバツ出場の有力校となった。

仙台育英は0-1の3回無死一、三塁から1番橋本航河外野手(2年)の中犠飛で同点とする。6回1死二塁では、湯浅桜翼(おうすけ)内野手(1年)が中堅へ決勝適時打をマーク。今大会3試合で計7得点と湿りがちな打線だが、ここぞの勝負強さが光った。湯浅は「つなぐ意識でした。ストライクを見逃さないで振っていくことができた」と胸を張った。

投げては2投手の継投策で最少失点に抑えた。先発の左腕、仁田陽翔投手(2年)が3回1/3を1安打1失点。3四死球と制球こそ乱れたが、大崩れはしなかった。2番手で登板したエース右腕、高橋煌稀投手(2年)は5回2/3を2安打投球。140キロ台直球を軸にキレのある変化球を織り交ぜながら、5回以降は毎回の7三振を奪う快投だった。

来春センバツは東北の出場枠が「3」。選考の重要度が高いとされる準決勝を突破し、「夏春連覇」にも1歩前進した。決勝は明後日16日、秋の県大会決勝で競り負けた東北(同1位)との県勢対決に臨む。湯浅は「(東北は)同じ県勢で倒さないといけない相手。負けたら終わりだと思っているので、一戦必勝の気持ちで優勝したい」と言葉に力を込めた。