今秋の近畿大会準優勝で来年センバツ出場に当確ランプをともしている報徳学園(兵庫)は、年内最後の試合を快勝で終えた。

プロ注目の堀柊那(しゅうな)捕手(2年)は「3番捕手」で出場し、3回は先頭で四球を選ぶと「狙っていた」と二盗、三盗を決めて3点目のホームを踏んだ。4回にリードを広げる2点適時打を放つなど、4打数1安打2打点。「5回くらいからつなぎで行こうと話していた中でしっかりつなげたのは良かった」と振り返った。

今秋の近畿準Vについて、堀は「自分たちの代は強くないと言われていたが、近畿大会でしっかり勝ち切れていい結果で終われたかな」と納得顔。決勝は0-1で大阪桐蔭に競り負け、その相手は明治神宮大会を連覇した。エース前田の投球は映像で見たと言い、「最後もピンチでしっかり打ち取っていた。メンタルが強い。どの場面でも冷静に投げられている」と分析した。

収穫のある秋だった一方、課題も実感した。「自分たちはまだまだ体の大きさやカバリングなど詰められるところがある。個人としては体を大きくして、遠くに飛ばす力をもっとつけたい」。現在74キロの体重を80キロを目標にウエートにトレーニングに時間を割く予定。「センバツでは日本一が目標。大阪桐蔭には絶対に負けないようにやっていきたい」。リベンジへ燃える冬にする。【林亮佑】