97年夏の甲子園決勝で火花を散らした2人が、指導者として甲子園で“再戦”する可能性が出てきた。

27日、センバツ出場校が発表され、近畿地区の龍谷大平安(京都)と智弁和歌山も順当に名乗りを上げた。

龍谷大平安の川口知哉コーチ(43)は昨年4月に母校のコーチに就任。投手陣の底上げに尽力してきた。昨秋の近畿大会はエース桑江駿成投手(2年)が快投を連発。川口コーチは母校に戻って1年で初の甲子園出場をかなえた。

智弁和歌山の中谷仁監督(43)は監督として5度目の甲子園(中止の20年春を含めて6度目)。21年夏には甲子園制覇を果たし、一足先に指導者として実績を積んできた。現チームも投打のバランスに優れ、優勝候補の一角に挙がる。

26年前、2人は97年夏の甲子園で決勝を戦った。大会NO・1左腕だった平安(当時)のエース川口は快投に次ぐ快投。だが、4連投になった決勝では疲れが見えて、6失点とつかまった。それでも全6試合に完投し、総投球数は820球。鮮烈な印象を残した。

主将を務めた中谷は智弁和歌山を初の夏制覇に導いた。高校日本代表のブラジル遠征でも一緒だった2人はその秋、そろってドラフト1位でプロ入り。川口はオリックス、中谷は阪神に入団した。

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