県立校の光(山口)が、初のセンバツ出場を勝ち取った。生徒はこの日まで、北海道富良野市で3泊4日の修学旅行。2年生の野球部員は午前6時に起床し、他の生徒よりも一足早く帰校した。マイクロバスが午後2時半に到着するなどバタバタだったが、甲子園出場の吉報を受け取った。

昨秋の中国大会で準優勝。エースで主将の升田早人(2年)を中心に、山口県大会3位から粘り強い戦いを見せてきた。甲子園出場は93、94年の夏以来3度目。過去2度は、いずれも1回戦で敗退している。

光は、1936年(昭11)に「山口県立室積高等女学校」として設立された。その後はさまざまな併合を経て、20年4月1日に現在の「山口県立光高等学校」へと改称。普通科、総合学科があり、多くの国公立大学への進学実績がある。

野球部員の全員が自宅から通っており、終電は午後9時台と長い練習時間は取れない。それでも昨夏の山口大会で初戦負けした悔しさをバネに、初のセンバツ出場を引き寄せた。

◆光 1936年(昭11)に「山口県立室積高等女学校」として創立された県立校。統合や改称を経て20年から現校名。普通科、総合学科があり、生徒数は632人(女子366人)。野球部は46年(昭21)に創部で、部員34人(マネジャー7人)。甲子園出場は93、94年の夏以来3度目。過去2度はいずれも1回戦で敗退。春は初。主な卒業生は元マラソン選手の国近友昭、元アルビレックス新潟の末岡龍二ら。山口県光市光井6の10の1。村上浩昭校長。

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