中学時代の日本一バッテリーの再結成で、チームをけん引する。今夏甲子園で優勝した慶応は4回戦の橘戦に臨み、10-1の7回コールドで8強に駒を進めた。今大会初先発の小宅雅己投手(2年)は初回に先制点を許すも落ち着いた投球で5回4安打1失点に抑えた。

新チーム以降、外野手から本格的に捕手に転向した加藤右悟(2年)とは県央宇都宮ボーイズ時代にバッテリーを組み、21年春に全国制覇している。小宅は「すごく楽しいし、これがあと1年続くと思うとすごくうれしい」と再結成を喜んだ。加藤は3人の投手をリードし相手打線を6安打1失点に抑えたが「キャッチングはまだ自分の中でダメなので1球1球の質を求めてやっていきたい」と課題を口にした。「先を見られるようなチームではないので次の試合、次の試合ってやっていくしかない」。お互い知り尽くした2人が勝利に導く。