宮崎県小林市の私立小林西高野球部で、部員同士のいじめがあったことが4日、学校への取材で分かった。同校は開催中の秋季高校九州大会宮崎県大会で準決勝に進出していたが、県高野連に出場を辞退すると伝えた。
学校によると、部員の多くが生活する男子寮で9月中旬の夜、1年生がミーティングをしていた時に、1人が複数の部員から暴力や「謝らんか」などと暴言を受けた。竹元和寛校長は取材に「けがは認められなかった」と説明している。
被害を受けた部員が寮から自宅に戻ったと知った職員が、学校に報告。学校が当事者らへの聞き取りをした結果、いじめと判断した。9月28日に県高野連に文書で報告し、今月2日から野球部の活動を休止していた。
竹元校長は「いじめはあってはいけないこと。再発防止策を作り上げ、指導していきたい」と話した。
6日に予定されていた準決勝は延岡学園高の不戦勝となり、九州大会出場が決まった。小林西高は1993年夏の甲子園大会に出場し、ベスト8に進んだ経験がある。(共同)