<センバツ高校野球:済美4-1済々黌>◇30日◇3回戦

 初戦で最速152キロをマークした済美(愛媛)安楽智大投手(2年=187センチ、85キロ、右投げ左打ち)が1回、右腕に打球を受けるアクシデントに見舞われた。

 1死後、2番川原の痛烈なライナーが右手首のやや上を直撃(内野安打)した。右手を振って痛みをこらえコールドスプレーで応急処置。その後投球練習をしてプレーを再開した。続く3番大竹にも中前安打を許しピンチを招いたが後続を断った。

 打球を受ける前は147キロをマーク。アクシデント後も140キロ台をマークし、この日の最速は149キロだった。

 その後5回に1点を先制されたが6回以降は無安打投球。1-1の8回には勝ち越しの2点適時三塁打を放つなど、初戦に続き投打に渡って大活躍した。

 打球直撃について「当たっても投げ続けようと思いました。痛みは感じませんでした」と話した。決勝三塁打は「前の打席で変化球を打った(二塁打)ので今度は直球が来るとヤマを張っていました。その通りのアウトコースストレートを左中間に打てました。練習の成果です」とハキハキと答えていた。