<高校野球東北大会:八戸学院光星2-1花巻東>◇17日◇準決勝◇岩手県営野球場

 勝てば来春センバツ出場に大きく前進する一戦で、八戸学院光星が花巻東を下した。

 花巻東が1点を追う5回裏1死一、三塁で、危険なプレーがあった。花巻東の打者三浦哲聖(2年)の2球目で、三塁走者の遠藤諒(2年)が飛び出し、三本間に挟まれた。八戸学院光星の捕手馬場龍星が中崎寿希也三塁手(ともに1年)に送球し、中崎が馬場へ返球。本塁手前で完全にタッチアウトのタイミングだったが、走者の遠藤が馬場に肩を突き出して体当たりした。倒れた馬場は動けなくなり、試合は14分間中断。馬場は脳振とうで交代を余儀なくされ、そのまま病院へ向かった。検査の結果、脳などに異常はなかった。

 球審は危険行為と見なし、花巻東サイドに注意した。佐々木洋監督(38)は「非常に危険なラフプレーだった。教えてもいないし、やるべきではないと選手に話した」と語った。

 昨夏の「18U世界選手権」で、大阪桐蔭・森友哉捕手(3年)が、米国選手から体当たりされたこともあり、今年からアマ内規に「危険防止ラフプレー禁止ルール」が加えられた。攻撃側の選手が、落球させよう、触塁しようとして意図的に体当たりすることや、乱暴に接触することを禁じている。