昨年12月に日本復帰60周年を迎えた奄美群島から初の甲子園出場。祝砲が打ち上げられるなど、島全体がお祭りムードに包まれた。大島の渡辺恵尋監督は「夢のような出来事。島でもやれるという自信を与えられたと思う」と胸を張った。

 鹿児島市から南へ約380キロ。離島というハンディキャップを抱えながら、昨秋の鹿児島県大会では甲子園常連の樟南を破りベスト4に入った。

 選手は全員島内の出身。本土まではフェリーで約11時間かかり、高校は4つしかない。実戦経験を多く積めない中、紅白戦やOBを交えた練習を重ね、着々と実力をつけてきた。

 重原龍成主将は「本当に言葉にならない。応援してくれている島の人たちのためにも、甲子園で1勝したい」と抱負を語った。